敷地形状を活かした,奥行きのある空間,
部屋ごとのプライベートガーデンのあるRC造の家
西宮の緩やかな斜面地に建つRC造住宅です。
南側には法規制ギリギリまで北側に寄せて建てた住宅があり、南側に開放性を求めることが難しい条件とメイン空間の接地性を求められたこともあり1階の室にはそれぞれ一つずつ庭があるようなプランとしました。
それぞれイメージの異なる庭を区切る壁は視界を遮りながらも光を反射させることで奥行きが少ない庭にも明るい光が入るように計画しました。
部屋の中を移動することで多様な庭を見ることができる落ち着いた空間となりました。
- 所在地
 - 兵庫県西宮市
 - 敷地面積
 - 約300㎡ 約90坪
 - 延床面積
 - 約290㎡ 約87坪
 - 間取り
 - 4LDK+掘込駐車場
 - 構造・規模
 - RC造 地上1階・地下2階建
 - 用途
 - 一戸建ての住宅
 - 設計
 - シンプレックス一級建築士事務所
 - 施工
 - 株式会社笠谷工務店
 - 竣工
 - 2014年5月
 - 写真撮影
 - 平 桂弥
 
白き壁と錆御影石と木製オーバースライダーによる幾何学的な構成の道路側ファサード
両開きの大きな木製ドアのある玄関の前にはステンレス製の門扉があります。
玄関からは扉を開けておくと建物の一番奥の庭までが見通せるようにしてあり、奥行き感が感じられる家になっています。
室内の床はチークフローリングが張ってあり、奥行き感がより感じられるようになっています。
リビングには上階への階段と景色を切り取るようにあえて低く設定した開口部があります。
リビングにある階段は壁からの跳ね出し階段としてあり、鉄製の手すりのディテールにもこだわっています。
キッチンからはダイニングとスタディコーナーがよく見えるようになっていて、その奥には趣のことなる中庭がそれぞれあります。
キッチンは水回りがアイランド、コンロは壁面にあり、使い勝手の良いレイアウトになっています。
来客者用の和室も専用の中庭があり、雪見障子で景色を切り取ることができます。
階段の上部には大きな開口部があり、北側の優しい光がリビングを照らしてくれます。